仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
「日本語では ”炉心溶融(ろしんようゆう)”と云い、原子炉中の核燃料体が過熱し、さらに炉心を構成する制御棒等も含めて、融解すること。
または、燃料被覆管の破れなどの炉心損傷により生じた破片状の燃料が、原子炉冷却材の冷却能力の喪失等により高熱で融解すること。重大な場合は、放射性物質の外部への拡散を引き起こすこともある。」とあります。
その結果、溶融貫通、水蒸気爆発、再臨界などに至る可能性もあるとのこと。
”溶融貫通”溶融燃料は、鉄の融点よりも温度が高いため、厚い鋼鉄製の原子炉圧力容器や薄い原子炉格納容器の壁を溶融貫通する可能性がある。
格納容器に溶融燃料が落ちると、圧力容器という砦が破られたことになり、格納容器からの排水・排気を通じて、周辺環境に核分裂生成物が漏洩することにつながる。
福島原発では もう既に起こっていますよね!
”水蒸気爆発”冷却能力喪失によって高温になった溶融燃料が鋼鉄製の圧力容器の底を破って格納容器に落下した瞬間、溶融燃料に触れた格納容器の水から超大量の水蒸気が発生し、その結果、格納容器の設計限界圧力を超えて爆発するものである。水蒸気爆発がおきた場合、格納容器とその中の圧力容器にあった超大量の核分裂生成物(放射性物質)すべてが大気、水に広範囲に飛散してしまう。
最初の爆発が本当に水素爆発だったかどうかが今更 取りざたされましたが…
”再臨界”溶融燃料の形状、配置、水との混合具合によって臨界条件が満たされてしまうようなことがあると(再臨界)、飛び交う中性子が減衰しなくなって連鎖反応が起こる。一瞬核暴走が起こり、その結果エネルギーと新たな核分裂生成物が発生する。水は減速材として連鎖反応を助長する方にはたらく。
再臨界による核暴走は、原子爆弾の爆発とは機構が異なり爆発力は比較的小さいが、再臨界によって水素爆発または水蒸気爆発が引き起こされ、原子炉全体ごと飛散した場合には、超多量の放射性物質が環境に飛散することとなり、被害は甚大になる。(ただ、物理条件によっては、再臨界が起こっても爆発が起こらない可能性もある。)
今のところは大丈夫そうですが…