仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
口臭治療に本格的に取り組むため 大阪で6回スタッフと研修を受けましたが、その際 ”唾液(だえき)が口臭予防にとっては重要だ”と云うことを繰り返し教えて頂きました。
そこで 唾液の他の働きをもっと知ってもらおうと何回かに分けてブログにアップしようと思った次第です。
唾液の働き
1.消化を助ける
食べ物の中のデンプンを分解する酵素があり、食べ物が唾液と混ざると、食べ物を柔らかくして 胃で消化をしやすい状態にします。
2.飲み込むときの潤滑剤
食べ物は口の中で充分に咬むことで細かくなるだけでなく、唾液中の”ムチン”によって柔らかくなり、食道表面が滑らかになるため 飲み込みやすくなります。
3.美味しいと感じるために
食べ物が唾液と混ざらなければ味を感じることはできません。味を感じるのは舌ですが、舌は唾液の中に溶け込んだ食べ物の味成分を感じています。
4.むし歯になりにくい
口の中が酸性に傾くと、エナメル質の表面からミネラル分が溶け出し、むし歯になりますが、唾液の”緩衝作用”が口の中を中和して むし歯を防ぐ働きをします。
5.口腔内を守ります
口の中は常に唾液が分泌されていて 食べカスを洗い流して、口の中を清潔にしたり、常に潤いを保つことで口臭を抑制します。
6.体内への細菌侵入をブロック
口の中には 様々な病原菌が絶えず侵入してきます。唾液には侵入してきた細菌を殺したり、抵抗する働きがあります。
7.がんの原因となる活性酸素を減少
唾液の構成物質の一つである”ペルオキシダーゼ”は、食物内の発がん物質が作り出す活性酸素を酵素反応で分解します。
8.老化を抑える作用
アンチエイジングで注目されている”パロチン”は主に耳下腺から分泌されます。パロチンには筋肉や骨の発達を促進する作用があります。
唾液の種類や細かな働きはまた後ほど!
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