ボジョレー・ヌーボー ビジネスモデル

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 仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
 
  毎年11月の第3木曜日は ボジョレー・ヌーボーの解禁日ですが、今年のボジョレーは

「フレッシュさが多彩な芳香を引き立てており、タンニンは繊細で完璧に溶け込み、絹のような舌触り。2014年はボジョレーのためにあったようなヴィンテージ!」

とのことです。(ボジョレー委員会が発表した今年のボジョレー・ヌーボーに対するテイスティング評価)

 元々 使用ブドウ品種は格下の品種とされるガメイ種で 低級で安いワインを生産していたボジョレー地区を世界的ブランドの押し上げたのには ある戦略があったようです。その戦略家は 醸造家のジョルジュ・デュブッフ氏です。

 ボジョレー・ヌーボーは、かつてはリヨンの居酒屋やビストロでがぶ飲み用として売られており、100年以上前、11月の時期になると酒飲みたちがこのワインを求めてフランスの各地からやってきえてましたが、そんな客をあてこんで、まだワインとはいえない未完成品を出荷する悪質業者が横行したため、政府は粗悪品を出荷しないようにと、解禁日を法律で設定したのが、11月の第3木曜日となりました。

「ヌーボー」とは「新酒」という意味ですが、良いワインは熟成のために最低でも1~2年ほど寝かせてから蔵出します。ボジョレー・ヌーボーは収穫して3カ月後には世界中の店頭に並び、その年に売り切ります。
ボジョレーヌーボーの場合、味のピークは年が明ければ過ぎ去ってしまうからです。

 デュブッフ氏は、早く飲めることを「個性」としてアピールし、リヨンの3ツ星レストランのメニューに入れ、高級品として演出し、ラベルのデザインを毎年変えて視覚的にアピール、生産地にワイン村を開設しました。
さらにアメリカと日本の有力販売業者への売り込みと販売チャンネル・市場の拡大を進めたのです。

 生産スピードを速めるために 木樽で寝かせて熟成させずに、急速発酵技術で早期大量生産を行うようにしました。(熟成期間が短いためにコストも削減)

 また、原料のブドウの生産も増やすため、農家の組織化を進め、材料安定供給とコスト削減も行いました。

 さらに 販売代金の回収が遅れないように、11月の第3木曜日が解禁日であることを広報し、予約販売を強力に進めたようです。

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