仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
昨日は 東京での講演会に出席してきました。
ある歯科大が主宰した学術フォーラムでしたが、十数名の先生方がそれぞれのテーマで2時間弱の講演やテーブルクリニックを行いました。
私が受講したのは 顎関節症に関するものだったのですが、現在の治療のトレンドを知ることができました。
顎関節症といえば その原因がかみ合わせや歯並び、生活習慣、遺伝等々いろいろとあり、治療のために大がかりな補綴(ほてつ)や外科処置が行われてきた時代がありました。
しかし、思ったほどの治療結果が得られずに 生活習慣指導や安静などといった侵襲の少ない治療に変わってきました。
現在では さらに進んで 安静よりはより積極的に運動(刺激)を加えたり、その際にアロマを使用したりする方法が効果を上げているようです。
また、一時流行った(?) マウスピース(スプリント療法)も今では逆に治癒を妨げる場合があるとのことで控えられてきましたが、かみ合わせに関与しない”舌下床”というタイプのマウスピースで舌の位置を補正して 顎を適正な位置に誘導する方法も取り組まれています。
私が在籍する研修会でも ”舌下床”への取り組みが積極的に行われてきていますが、今週末にはより詳しい作り方などのポイントを習得するために その研修会に出席してきます。
この”舌下床”は 顎関節症のみならず、”かみしめ”や”くいしばり”などによる歯周病の治療にも効果があるとされていますので ブラッシングは問題無いのに歯周病が落ち着かない患者さんにとっても福音となるはずです。
どうぞご期待ください。
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