仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
先日 東北大学の卒後研修会がありました。
演者は4人いましたが、その中に同級生もいて”オーソモレキュラー療法”に関しての講演をしてくれました。
”オーソモレキュラー療法”とは ”ortho 整合(整える)、molecular 分子、medicine 医療・医学”で 身体の中にある分子(栄養素)を最適な量(optimal dose)を用いることで組織(臓器)や細胞の機能を向上させ 病態を改善させる治療法のことです。
具体的には 血液検査等を用いて欠乏する栄養素を特定し、サプリメント等で補充するという方法です。
例えば 中等度~重度の歯周病は局所の歯周病菌の感染だけでなく、全身的な栄養不足、吸収障害が関連していることがあり、歯ぐきの健康を保つコラーゲンの生成に不可欠な鉄やビタミンCなどを補ってやる必要があります。但し、これを食物だけで補うのは困難なのでサプリメント摂取が必要となってきます。
病態を改善する目的の場合 ”欠乏症を防ぐ量”である厚労省が定める”所要量”の数十倍~数百倍の栄養素を用いることも珍しくないからです。
ビタミンCを例とすると 一日あたり
所要量(壊血病防止) 100mg
風邪予防・美肌 3,000mg
ガン治療(点滴) 100,000mg
オーソモレキュラーで特徴的な考え方である”至適量(optimal dose)”は 欠乏症を防ぐ所要量よりもかなり多くなることが少なくないので 栄養素の代謝特性を考慮して 互いに相互作用を持つ多くの栄養素を併用することもあります。
ちなみに 発明王 トーマス・エジソンは 次のような言葉を残しているようです。
未来の医者は薬を使わず、食事を重視し、病の真の原因を探求して予防するという、人間の基本的な成り立ちを大切にして治療するであろう。
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