仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
今朝のNHKのTVで 保育園児の体力に関しての特集がありました。
小学生以上では 文部科学省が毎年体力測定をして統計を取っていますが、保育園児ではその様な測定は無かったようです。
スポーツメーカーが首都圏の保育園児を対象に3年間 10m走、ボール投げ等6種目の体力測定を行ったところ 前年度あるいは前前年度よりもその能力が低下している児童がいることが分かったようです。
これは日頃の生活に起因しているようで エレベーターしか使わない子は10m走が伸び悩んだり、ボール遊びが禁止されている公園で遊ぶ子はボール投げやボール蹴りの記録が前の年より下回っているようです。
但し、エレベーターしか使用しない子でも”Wii”を使って体を動かしている場合は10m走の記録がぐんと伸びたようです。
本来であれば 全種目に渡って 記録が伸びるのが理想的なようですが、かなり偏りがあることが問題のようです。
体力の基本は 歩くことですが、年々歩行量は減ってきているようです。
5歳児の歩数は 昭和60年で12,000歩、平成4年で8,000歩、平成19年で6,700歩と減少し続けているようです。
また 睡眠不足や朝食抜きなども指摘されていました。
歩行量の減少は 顎の発達に大きな影響を与えます。よく歩く子は顎が十分に動かせるような筋肉が発達し、顎の骨も十分に成長します。これによって 咀嚼(そしゃく)する基本ができるのですが、歩行量が不十分だと顎の成長が不十分になってしまい 結果として歯並びが乱れたり、顎関節症になりやすい顎になってしまう可能性が高まってしまいます。
大人になってからでも 歩行量の減少は顎関節症のみならず、虫歯や歯周病を悪化させる要因の1つになりますので 要注意です。
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