仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
和式トイレが使えない子どもが増えているようです。
私が子どもの頃は 洋式トイレの方が珍しかったのですが、現在では自宅のトイレの大部分が洋式で 和式トイレを見たことのない子どもいるようです。
昔 初めて洋式トイレを使うことになった人が前後を間違えたように 初めて和式トイレを使う子どもも前後を間違えることがあるようです。
基本的に和式で用を足すときには 足腰の筋力とバランス感覚が必要ですが、日常的に洋式トイレを使っている子どもたちは 足の裏を付けた姿勢を長時間維持できないようです。
また ベッドで寝起きしている場合 布団をたたんで押し入れに入れる作業をしないので 当然ながら筋力は落ちてしまいます。
正座をして食事をするよりもイスにもたれかかってる方が、両足で均等に体重がかかるように立っているよりも片足重心で壁に寄りかかっている方が、楽ですが 左右のバランスを崩すだけでなく 本来 日常生活で必要な筋力も養われません。
スポーツをして筋力アップすることよりも 日常的に(常に)正しい体の使い方をしていた方が 体の本来の機能を養う上で重要です。
昔ながらの日本の生活には 自然と体のバランスが取れるような姿勢が多くあったのですが、西洋化に伴って次第に失われてきています。
そのため 体が大きくなっても本来の機能が果たせないアンバランスな状態のお子さんが多く見受けられます。
お口の機能に関しても同様な状態は多く見られますし、”顎(がく)機能異常”の1つとして”顎関節(がくかんせつ)症”が今後 急増することが懸念されます。