仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
先日の河北新報の一面トップに「歯科技工士嘆息」と云うタイトルの記事がありました。
歯科技工士とは 歯の詰め物や被せ物をつくる国家資格をもつ専門職ですが、”薄利””長時間労働””若手の離職”が問題となっています。
特に 卒後5年間で約70%が離職をするという”若手の離職”は深刻です。
専門学校への入学に関しても定員割れで 若手の離職率が高ければ 高齢化が進み さらには10年後には絶対数が不足することが予想されるからです。
歯科技工士という仕事は 訓練を積むことによってそのレベルは上がりますが、その人本来の手先の器用さやセンスがあるとさらに素晴らしい技工物を作り上げることができます。
実際には患者さんのお口の中で機能してはじめて評価されるのですが、(”院内技工”ではなく”外注”することの多い)現在の状況ではその評価をフィードバックできないこともマイナスになっていると思われます。
ここ数日 複数の技工士さんと直接話をする機会が多かったのですが、納期に追われながらの長時間労働で思ったほどの収入を得られない状況は 将来に不安を感じるのは当然だと思いました。
若い技工士さんが希望を持って研鑽を積み重ねてレベルアップを図れるようなシステム作りは必要なのでしょうね?
(現実的にはかなり厳しい…)