仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
今日から6月、衣替えの季節となりました。
そして6/4からは”歯の衛生週間”です。
今年のスローガンは”広げよう 「噛む」から始まる健康づくり”
平成10年度からのポスター・スローガンは 日本歯科医師会の”歯の衛生週間”のページに掲載されています。
昨日の朝のNHKのニュース番組では 歯科医師過剰による開業医の倒産の実態が報道されていました。
昭和30年代からの高度経済成長とともに 砂糖の消費量が増加し、むし歯が著しく増えました。それは”むし歯の洪水”という表現がされていたくらいです。 それに対して歯科医師の数を増やすために歯科大や歯学部を増設しましたが、予防の意識の高まりによって むし歯が減少したにも関わらず 毎年歯科医師となる数が減らない状況が続きました。 結局は供給過多となってしまい 今では 1日1件の歯科医院が潰れているという事態となっています。
それに対して厚労省は 歯科大や歯学部の定員を減らすとともに 国家試験の基準を高くして 歯科医の増加を減らそうという試みがなされてきています。
実際に今年の卒業生に話しを聞いてみると 例年に比べて問題の難易度が高まってきているということでした。
また 新規開業に関しても いろいろな機器が増えたため(特に高額な機器が多い) 以前に比べて初期投資額が多くなり、借り入れの金額の多くなってきています。さらに、毎日の診療の際の滅菌・消毒などに対するコストの上昇も経営を圧迫しています。
本来は 人口10万人当たり50人の歯科医師が適正とされていますが、歯科医院は都市部に集中しているだけでなく、コンビニ(約4万店舗)よりも多い歯科医院(約6万件)の数を考えると状況が厳しいのは納得できますね?
当院では予約が取りにくく患者さんにご迷惑をかけているような状況ですが、これも至らない院長を支えてくれるスタッフのお陰だと感謝しています。
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