仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
昨日は 仙台での講演会がありました。
その内容は ”歯根破折歯の治療”についてでした。
つまり 歯の根の部分(本来は 歯ぐきの下の骨によって覆われています)が割れてしまった場合の治療に関してです。
神経(正しくは”歯髄(しずい)”と云いますが)を取った歯はもろくて欠けやすくなっていますから 土台を立てて補強して被せたりするのですが、歯ぐきの下の深い部分に関してはその補強ができません。
そのため 根の部分が割れてしまうことがしばしばあるのですが、その場合は”抜歯”が基本治療となってしまいます。
昨日の講演では その抜かなければらない歯を救う治療法に関してでした。
”歯根破折歯”の治療は今までも紹介されていましたが、系統立てて治療方法を選択するチャートでの説明でしたから とても参考になりました。
但し 正しい治療法を選択してもその後の経過の善し悪しは タイトルにある”歯根膜”に掛かっています。
”歯根膜”とは歯と骨との間にある”クッション”の役割をするもので 健康な歯根膜があると治療成績がアップするのです。
歯根破折歯に限らず、普通に機能している歯でも 気づかないうちに歯根膜にダメージを与えてしまうことがあります。
それは 硬い食品や食いしばりのような過度な力の存在です。また自覚が無くても首のセンサーの異常により許容量を超えた硬さの物を食べてしまうことも有ります。知らないうちに首にダメージを与えてしまうのは 日常の姿勢です。
気づかないうちに首に負担が掛かるような姿勢を取っていることが多いので要注意です。硬い食品を食べることが健康につながるという常識(?)は 誤りですのでご注意下さい!