仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
昨日の「ためしてガッテン」は”知覚過敏”がテーマでした。
歯が「しみる」のは、歯の中にある神経(歯髄・しずい)が刺激に反応するからですが、神経が露出しているわけではありません。
歯には表面を覆うエナメル質と歯髄の間に象牙質があり その間には栄養を送るための「象牙細管」という管が通っています。この象牙細管が表面に露出してしまうと刺激が歯髄まで到達して「しみる」ようになるのです。
その原因としては 歯肉が退縮してエナメル質のない根の部分が露出する場合と”くいしばり”による「くさび状欠損」があります。
根が露出するのは歯周病によるもの、くいしばりは”過度の力”によるものです。
くいしばりがあると歯ぐき近くのエナメル質に力が集中して砕けてきます。昔は 歯磨きのしすぎとかブラッシング圧が強すぎることが原因といわれていましたが、それだけではくさび状欠損はできないことが分かってきました。
放送の中では 歯周病と”くいしばり”は別な要因として扱われていましたが、”くいしばり”によって歯周病が進行することもありますから 両者が密接に関連していることもあります。 ”くいしばり”が顎関節症(がくかんせつしょう)を引き起こすこともありますから お口の中での力のコントロールは重要です。但し TVで紹介されていたマウスピースで改善することはあまり多くありませんので…