仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
先日の「ためしてガッテン」は”脳と身体を刺激せよ!やる気の源は〇の裏に”でした。
「噛むことが脳にもたらす影響」として”歯根膜(しこんまく)”が重要な役割を果たしていることが紹介されていました。
歯根膜とは 歯の根と骨とをつなぎ止めているクッションですが、歯にかかる力を精密に感知する優秀なセンサーです。そして噛むときに非常に重要な役割を果たしています。
歯根膜のセンサーにある神経は、脳神経の中でも最も太い”三叉(さんさ)神経”につながっており、噛むことによる歯根膜への刺激は、脳の中枢に送られ、脳の中の「運動」や「感覚」をつかさどる部分や「記憶」や「思考」、そして「意欲」に関係する部分まで活性化させることがわかってきています。
また 上あごに対する下あごの位置が姿勢を保つのに重要な役割を果たしていることも紹介されていました。
それから 噛む回数を自然と増やすコツとして 一度に口に入れる量を少なくすることが紹介されていました。
実験では、同じ量のカレーライスを食べるときに使うスプーンを大さじから小さじに変えることで 一皿あたりの噛む回数が、1,5倍以上に増えました。
一口の量を少なくしても、一口あたりの噛む回数は それほど変わりませんでしたが、スプーンを口に運ぶ回数が大幅に増えたため、一食あたりの噛む回数も1.5倍になったようです。
上あごに対する下あごの位置に関連して 正しい姿勢で食事をとることも噛む回数を増やすコツです。パンダのような”正面咀嚼(しょうめんそしゃく)”がお勧めです!
番組の最後の方に登場した渡辺誠先生は 現在 東北福祉大学にいらっしゃいますが、私が学生の時に東北大で補綴(ほてつ 入れ歯などを作る)を習った教授です。
(当院で お手伝いしてもらっている渡部芳彦先生も同様に東北大から福祉大へと移られています。)
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