切歯扼腕

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 仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。

”歯”に関する慣用句です。(と云っても 私もつい最近知ったのですが…)

 ”切歯扼腕(せっしやくわん)”とは 「激しく怒ったりしてじりじりいらいらすること。はぎしりをし、うでをにぎりしめてくやしがること。」です。
「切歯」は歯をくいしばる、歯ぎしりをする意味、「扼腕」は腕を握りしめる意味です。
『史記』によると、秦王(若き始皇帝)暗殺を命ぜられた荊軻(けいか)は、クーデターを目論む秦の将軍・樊於期(はんおき)に計画を相談します。すると樊於期は自分の腕を強く握りしめて(扼腕)、「これこそ わたしが日夜切歯(「歯ぎしり」のこと。前歯の意味ではありません)して、心を砕いてきたところだ」(「切歯扼腕」)と、自ら自分の首を切り落としました。
荊軻は樊於期の首を土産にして、秦王に近づくことに成功しましたが、結果として失敗に終わったそうです。

同義語としては 切歯腐心(せっしふしん)/”咬牙切歯”(こうがせっし)/残念無念(ざんねんむねん)/があります。

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