仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
・日本人の3人に1人は太りやすい
食事からの摂取カロリーと消費カロリーの収支によって プラスなら体脂肪の蓄積に、マイナスなら体脂肪が分解されて痩せるはずですが、この単純な算数が適応できない人がいるようです。
太りやすい遺伝的体質で知られているのは 脂肪細胞にある”β3アドレナリンレセプター(β3AR)”の異常ですが、このレセプターはアミノ酸からなるタンパク質です。
この64番目の”トリプトファン”というアミノ酸が”アルギニン”に変わると太りやすくなります。
β3ARは 交感神経からのアドレナリンをキャッチして 体脂肪の分解と消費を促進するスイッチの働きがありますが、64番目がアルギニンだとアドレナリンを上手くキャッチできず 結果として肥満傾向になってしまいます。
( β3ARは体脂肪の貯蔵庫=白色脂肪細胞で脂肪を分解し、体脂肪の燃焼装置=褐色脂肪細胞で脂肪を消費します。)
この遺伝子多型を持つと 1日当たり200kcalほど代謝が下がり、他の人と同じだけ食べても太りやすくなります。
β3ARの多型は 欧米人では約15%であるのに対して 日本人は約35%もありますので 日本人の3人に1人は遺伝的に太りやすいことになります。
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