だ液の働き2

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 仙台市泉区の歯医者 まつざき歯科医院の院長です。
 
 だ液は口から外敵の侵入を防ぐだけでなく、全身の健康を守る働きもあります。
また、良いだ液がたくさん出るということは、それだけ身体が健全な証拠です。
だ液と身体は切っても切り離せない深い関係なのです。

・細菌の侵入を防ぐだ液バリア
 人の身体で外側の部分は常に細菌などの外敵の侵入の危険にさらされています。そこで生態防御機構として様々な抗菌因子があり、ラクトフェリンや免疫グロブリンなどに代表される成分は、細菌の毒性物質を攻撃し、毒性物質の無力化を図るなど細菌の増殖を抑制する働きがあります。
 また、だ液中のムチンは食べ物の中の細菌を凝集させ口腔内から排出させる作用を持っています。

・老化防止
 だ液にはパロチンといわれる物質が含まれています。パロチンは日本人が発見した物質で、筋肉や骨の発達を促進するほか、白内障の進行を遅らせる効果があるとされ、医薬品としても売られています。
 また、だ液中には成長因子である”IGF-1”と云う成分もあり、健康の維持や老化防止に役立つと云われています。

・活性酸素減少
 普段、口にしている食物の中には発がん性物質を含むものが多くあります。だ液の成分にはそうした発がん性物質が発生させる活性酸素を減少させる機能も認められており、ペルオキシダーゼやカラターゼ、アスコルビン酸(ビタミンC)と云った成分が代表的なものです。
 さらに良く咬むことで消化機能も促進され、アゴからの刺激で脳も活性化され、脳細胞の動きが活発になり、運動・生理機能が向上し、結果として認知症になりにくくなるといわれています。

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